スキヤキ食べたい

ある日の昼過ぎ、まあだいたい午後三半時くらいにふと思った。ああスキヤキが食べたいな、と。


具は特に変ったものでなくてよい。牛肉、白菜、ネギ(なるたけ白い部分が多いやつ)、豆腐、糸コンニャク(better than しらたき)、あとはシイタケぐらいがあれよい。
最初は生煮えの白菜かネギをとる。いきなり肉に箸をのばすようなことは君子にあるまじき行為。少々歯応えのある白菜か、やや辛味の残るネギをまず楽しむ。煮たった野菜もよいものだが野菜の青々しさは鍋の最初期にしか味わえないので、この機を逃すべからず。そこから満を持して肉。卵もたっぷりからませる。そしてタンパク質の破壊力、創造力に幸せになる。続け様に肉をとっても可。腹と心が落ち着いたところで豆腐や糸コンもとり、加工食品というジャンルを築いた先人の叡智に思いを馳せる。あとはまあ、流れで好きなものを。


などと考えてますますスキヤキが食べたくなったんですが、一人住まいでこの時期にスキヤキを食うのがなかなか難しい。スキヤキ弁当・スキヤキ丼的なモノでいいと思ってたのですが、時期的にまずいのか不思議と見かけない。コンビニにはおでんしかおいておらず、かといって専門店など怖ろしくて入れないですし。残されたのは家で作るという手段ですが、一人でスキヤキ作って食べるというのも、なんかこう・・・間違っている気がする。


考えれば考えるほど遠いスキヤキよ。ああスキヤキ食べたい。