『エヴァ破』感想(ネタバレあり)

映画見た後に買ったヘッドホン、なかなかよいです。アドバイスくれた魚かさん、nippeさんに感謝を。まあ3k円ので感謝されてもと思われるかもですが。いやでもなかなかよいです。デザインがどことなくホワイトグリント(↓参照)っぽいですし
コトブキヤ ARMORED CORE ヴァリアブル・インフィニティシリーズ ラインアーク ホワイト・グリント 1/72スケールプラスチックキット
オーディオ・テクニカって名前もACにでてきそうな名前ですし。「オーディオテクニカ社からの依頼です」みたいな。「それオーメルサイエンス社に似てるだけじゃねえか!」ってつっこんで欲しいですがだれも知らないであろうから自分で言っておきます。ええ正直音響についてはよくわからないのです。でもとりあえず「いままでのあらすじ」の長門パートがソロ以外も聞き取れるようになりました。と関係ない話でワンクッション置いて、ややネガティブな感想をば。


「オレがそう答えてほしいと願う『優しい』答えだが・・・」(byリキエル)
えーざっくばらんに言って、非常に楽しめたのが半分、なんかもの足りないのが半分というのが私の感想です。


まず楽しかった側面、と言っても大体あちこちで言われてるのでもはや言わずもがなな感はありますが一応。まずCGを駆使した動きがすごい。TV版の際にも‘ロボットではない’という設定を活かして走ったり跳んだりと柔らかくアクロバティックな動きをしていたのですが、今回はさらに躍動感があり、かつきれいな絵になっているのではないかと。特にサハクィエル戦は街中を全力疾走するエヴァと、それを時には踏み台として時には傾斜つきコーナーとして(さすがにそんなもん作らんだろ!と爆笑しましたw)援護する都市群の動きの滑らかさに感動しましたねー。


次に楽しかった点としては、旧作と同じ点と違う点を巧妙に混ぜてるとこかと。開始早々新型の使徒が出てきていきなり面喰い、その直後も加持さんがアタッシュケースを差し出して、旧作を見た人なら絶対「ああアレが入ってるなあ」と思うところで全然聞いたこのないアイテムが出てくるという。参号機パイロットについてもトウジの件ですかしてきて、アスカと決まった後はハラハラさせられるという。単にニヤッとさせられるだけでない効果的な使い方をしていると思います。



と散々楽しませてもらっといてあれですけども。えー今回の破はパワーアップしてると思うんですよ。先述の作品としての件と言い、作品内のビーストモードやら初号機のサベーシ機能やらエヴァの性能といい(万能人型決戦兵器だよなあ)。んでそれ以上に目立つのが各人の人格的なパワーアップ、というか成長でして。


えー、エヴァンゲリオンにおいて人間関係というものが重要なテーマだというのは今更ですが。ただ旧作が人間関係のマイナス面、軋轢を中心にしていて、劇場版の最後もハッピーエンドというにはあまりにも・・・だったのに対して今作は人間関係のプラス面を重視しているように感じました。冷たい印象しかなかったゲンドウについても感情があるように見せてますし、アスカ・レイは積極的に周りとの関係を構築していこうとしていますし、極めつけはシンジの「綾波だけは・・・」というセリフ。10年でシンジも成長したんだなあと。


んで結局そういう成長をどう見るかという問題なんですが。個人的には評価できないなーと。もっとはっきり言うなら私はそれをエヴァには求めてない。それで絶対不可侵領域を張れるのかと。ぽかぽかじゃなくてもやもやしたいんだよと。映画見た者同士で全然受け取り方が一致しなくて殺伐とした議論を交わしたいんだよと。旧作の劇場版を見た後なんてのは体育祭の後ぐらい疲労してましたけど、今回は爽やかにテンションが高まってました。見た人の感想なんかも割れてないと思います。


でもじゃあどうしたらよかったのかと。同じテーマでやっても確かにおもしろくはなかっただろうとは思います。人格の成長に合わせて年齢も10歳上げてみました、なんてのは斬新過ぎますし。10年たったし見る側もそろそろ成長すべきってことかもしれませんねー。