0〜9

いきなり途絶えそうなのを酒精でごまかして書こうとしたが、つまみがハムしかなくて余計に萎えることよ。せめてきゅうりの一本、キャベツの1/4玉でもあれば。それはそれとして第三のビールって言葉の響きはカッコイイ。満を持して出てきた新型という感じがする。実際味的に1>>3>2の気もするが語感による補正も否定できない。三角形、三平方定理、三権分立、三日月、三位一体、三千世界、三種の神器、三度目の正直、トリコロール。‘3’という数字にはどうもバランスとアンバランスの融合的魔力がある気がする。


とここまで書いて興が乗ってきたので、本日の日記は果てしなくどうでもいい、0〜9に関する私的印象ということにする。


・1
1・Ⅰ・一と記号が一緒なのもむべなし。0は例外だけど1は孤独なだけ。かぎりなくシンプル、だからこその最上位という印象。1は何回かけても1。変化しない寂寥感と美しさがあるなー。


・2
2の発見によって数という概念が生まれました。と堂々と嘘を言ってみる。初の偶数ということもあるが、1に比べると随分おだやかな印象。ただ一方で+と−、山と川、男と女、水と油というように交わらない平行線といった冷たい印象もある。違いが生じたことで対立という概念も生まれましたとまた適当なことを言ってみる。


・4
初の非素数。安定・保守・穏健・無難・人工的といった印象。個人的には一番好き。人工物における四角率のなんと高いことよ。もし四角形禁止法ができたらこの世はどんなに荒むことだろう。家の間取りが三角で、ベッドは五角、食パンは六角であったなら。ああ偉大なりし四角形、四角形を讃えよ。


・5
とがって見えて実はすごくいいやつ、もしくはすかしてるけど実はびびり。5単体だと奇数・素数ということで随分使いにくそうなのに、10の約数ということで結果的にはかなり便利。実は偶数じゃね?ってくらい奇数一バランスがとれて安定しているイメージがあるが面白味には欠ける。


・6
数学的・論理的・科学的美しさを感じさせる。2×3=6ということで、3の不安定さを2で打ち消して飲みこんでしまったことによるものか。4は誰にでも理解できる算数のきれいさだが、6は学術的で理解しきれない高度なものを感じる。


・7
「0〜9でいらないものは?」というありえない質問をされたらこれを上げる。ラッキーセブンだの言われて調子に乗ってるかも知れないが、こいつはどう考えてもいらない。こういう10にならない素数の存在が暗算をややこしくすることを考えるとなんら魅力を感じないどころか憎悪すら感じる。


・8
ここまでくるともはや思い入れが無くなってくる。いうなれば、8は「少ない」から「多い」への分水嶺なのだろうか。2×2×2ということでもっと安定したイメージがあってもよいはずなのに奇妙なうるささや煩わしさを感じる。


・9
最後の数字記号。そこから感じるのは31日の名残惜しさか、99点のいまいましさか。


・0
しれっと混じってるけどこいつは果たして数字なのか。むしろ概念という気もする。わからないもの、認識し得ないものの総称であって他の数字とは別次元の存在。考えてると宇宙とか生と死とか答えの出ない話を連想して恐ろしくなるので考えないことに決めました。いつか人類は今まで便利に使ってきた‘0’という存在を制御しきれなくなるのかもしれない・・・。






オチは無いです。