家にいる時はクーラーは最低温度で強風でつけっぱなしにしてるが全く涼しくならない。気密が低いだけなら目張りでなんとかなるかもしれないが、伝導ならどうしようもない。パソコンにも負担を強いてるし、排熱の多いXBOXは起動するのをためらう。今週は本当にまずい。助けて9月。


そういえばこないだ『夏への扉』を今こそ読もうかと思うという話を聞いた。SF小説の名作で中学生の頃読んで感動した、のだが今となってはかなりうすらぼんやりとしか覚えていない。そのうすらぼんやりな記憶をもとに、あれは夏が舞台ですがあえて夏以外に読んだ方がいいという風にその人に言った。自分の中ではあれは夏を一番楽しみにしている初秋か晩春あたりに読むのがいいと思っている。


ものごとは旬に味わうべきかどうかというのは非常に悩む。たとえば夏が舞台の小説や映画。夏のあつーい、だるーいところを描いたシーンなどは夏以外に見たい気がする。代表例としてはさっき挙げた『夏への扉』とか『時をかける少女』とか。あの時は大変だったけどそれも美化されて見える。夏が舞台でも海が出たりホラーだったり涼しくなるものは夏に見たい。『うぶめの夏』とか『グラン・ブルー』とか。観賞作品についてはイーブンか。


食いものはどうだろう。コンビニのおでんの売り上げは秋が一番らしい。秋ナスは嫁に食わすなともいう。が、この時期のうどん・そばは冷やしで食うし、冬場に冷やしそうめんは食わない。アイスは現在貴重な栄養源だ。食いものに関しては断然季節重視といえそう。野菜・果物なんかは季節外だと高いということもあるし。


要するに快適かつ便利に享受できる方を選んでいるということだろう。冬に花火を見ないのは冬の夜が寒いからという身も蓋もない結論となった。つまらない話だが、一見自由に選べる観賞作品でも実際は適者生存の法則が働いているぐらいじゃないと進化競争には生き残れなかったのかもしれない、と考えると少しいい話のような。