無題2

意識して無心になろうと思ってもなかなか無心にはなれないということが分かった。忙しい人間にとっては単なる贅沢に聞こえる「何も考えない修行」なんてものが存在するわけだ。


私だけのことかわからないが、意識すると大概の事は逆に難しくなる気がする。寝るまいとすると眠くなる、焦るまいとすると動揺する、集中しようと思うと他が気になるetc。なんとも不便に出来ているものだ。


あるいは単に逆の事をしたいだけなのかもしれない。夏になると冬が恋しい、風邪をひくと学校に行きたくなる、しょっぱいものを食べたら甘いものが食べたくなる。こう考えるとだいぶすっきりする。要は目の前の事態のマイナス面ばかり見えてしまうということか。


人の意見にまず反論したり、褒めるのが下手な理由がわかったような気がする。目の前の事のマイナス面だけ見るのではなく、プラス面の方に目を向けるようにしよう。手始めに自分のあまのじゃくな性質も、バランス感覚に優れているだけ、と考えよう。面接のときでもそういう風に答えよう。