犯人は奴

シュタゲを買ったはいいが、動作環境を見てなかった。一応動いたのだが容量的にはぎりぎり。DドライブはPCゲーのためにあると思っている。


さて最近は江戸川乱歩を好んで読んでいる。それほど読んでない中では、蟲>パノラマ島奇譚>孤島の鬼の順に好き。対して明智シリーズはそれほど好きではない。


なんというか、有栖川有栖を読んで思ったが、純粋にトリックのみを追う推理小説はあまり好きではない。本を読んでいるのではなくパズルを、しかも極めて難しいパズルをやってるような気分になってしまう。


乱歩の小説はトリックについてももちろん楽しめるが、それを思いつく犯人の狡知さ・大胆さの天才ぶりや、浮世離れした非経済的な動機で犯行に至るまでを一人称視点で訥々と細やかに描いている部分がおもしろい気がする。名前明記の犯人が主人公というと推理小説でない気すらするのにおもしろいからすごい。


ここまでおもしろいと不謹慎な話、模倣犯が現れたりしないのかと危惧するがどうなのだろう。まあわざわざ島一つ買って改築するぐらいの経済力と、十年以上は片思いする根気の良さと、あと天賦の才能が必要になるからなかなか無理か。