感想:コクリコ坂から

あらすじ:1963年の横浜。主人公うみは港に臨む下宿屋コクリコ荘を高校に通いながらも切り盛りしている。うみの通う高校では伝統あるクラブハウス、カルチェラタンの取り壊しが持ち上がっていた。うみは取り壊しに反対し保存を訴える俊と出会いお互いに惹かれていく。だが二人には自身も知らなかった秘密があり・・・。


爽やかだな、というのが感想。うみは高校と下宿を両立しながらも愚痴一つもらさないし、俊も学生運動に参加しながらも大人には礼儀正しく、家庭では心配をかけないようにしている。生徒会長(イチオシ)もうみの友達も下宿人もみな優しくどこか清潔感がある。ドヤ顔感のうるさい風景描写のせいでのどかなノスタルジー映画とまとめられそうであり、確かにそうした時代性への懐古はあるが、それは自然・風景といった物質的なものへの懐古ではなく人間性に向かっていて、強い理想・思想も感じさせられる映画だった。


映画の特設ページの宮崎駿のインタビューもそれらしいことを言っていて読むと面白いかもです。大御所とはいえちょっと原作批判しすぎだろ!ってつっこむといいと思います。


↓映画『コクリコ坂から』特設ページ
http://kokurikozaka.jp/